親世代と現代違いから返済を比較 | スタッフブログ
みなさん こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?
前回までは、建物に関連することを中心にお話してきました。
そこで久しぶりに今回は、ファイナンシャルプランナーとして『お金』の話に焦点を絞ってお伝えしていきますね。
家を計画し始めて、親御さんや身内に相談した時に、反対されてしまった!!
そのような経験はありませんか?
「頭金は用意しているのか?」
「今の給料で返済していけるのか?」
そのように言われるケースが多いのではないでしょうか?
そしてその説明のために、建築業者や銀行からのシュミレーションを見せながら、
「今は、金利も低いから頭金を貯めるより借りたほうが良いみたい!」
「40年かけて返済できるから大丈夫!!」等々・・・
頑張って説得してみたものの、親の許可がおりるどころか、
「頭金がないなんて無計画すぎるじゃないか!」
「えっ、40年返済なんて何を考えているのか!」
最終的に
『相談どころではなくなってしまった』
という、お悩みをききます。
一度糸が絡まってしまうと、なかなかほどけないのが辛いところですよね?
夫婦で話し合って決めたことに、反対されることほど、悲しいことはありません。
それでは、
・頭金なし
・返済期間40年
この方法がなぜ、受け入れてもらえないのでしょうか?
それは、時代の変化が大きく影響しています。
具体的な数字を使ってわかりやすく説明していきますね!
今から約30年前がちょうど平成6年頃になります。
平成6年は、私が銀行に入社した年ですからよく覚えています。
当時は、住宅金融公庫(公的な融資)から借入することが一般的でした。
ちなみに、H6.4の住宅金融公庫の金利は「基準金利が4.05%」。
これが普通でしたね。
下記の表は、H6.4現在の金利で、「親世代と現在の借入れ方法」を比べたものです。
※現在の借入れ方法の前提は、自己資金なし、返済期間40年としています。
H6.4に借入した場合 | |||
借入れ方法 | 親世代 | 現在 | |
借入額 | 3,000万円 | 4,000万円 | |
自己資金 | 1,000万円 | 0円 | |
返済期間 | 25年 | 40年 | |
金利 | 4.05% | 4.05% | |
月々返済額 | 15.9万円 | 16.8万円 | |
総返済額 | 4,775万円 | 8,084万円 | |
利息総額 | 1,775万円 | 2,309万円の差額 | 4,084万円 |
確かに、自己資金を1,000万円用意して、25年で返済した方が2,309万円もお得です。
自己資金を貯めずに、40年の返済をしていたら2,309万円も余分に支払うことになります。
両親が心配される理由も納得いただけるのではないでしょうか?
それでは、次の表ではどうでしょうか?
R5.10現在の金利で、「親世代と現在の借入れ方法」を比べてみました。
R5.10に借入した場合 | |||
借入れ方法 | 親世代 | 現在 | |
借入額 | 3,000万円 | 4,000万円 | |
自己資金 | 1,000万円 | 0円 | |
返済期間 | 25年 | 40年 | |
金利 | 0.50% | 0.50% | |
月々返済額 | 10.6万円 | 9.1万円 | |
総返済額 | 3,192万円 | 4,414万円 | |
利息総額 | 192万円 | 222万円の差額 | 414万円 |
いかがでしょうか?
先程の2,309万円(H6.4)に対して、なんと222万円(R5.10)です。
H6.4の約10分の1ですね!!
現在の借入金利だからこそ、
・自己資金なし
・返済期間40年
この返済方法が可能になるのです。
今後のさらなる物価上昇などに備えて、返済金額に余裕を持たせておくことは重要です。
だからと言って、余裕を持たせた部分をすべて使うことはおすすめしていません。
たとえ、少額からでも必ず、積立を始めてください!
どこかのタイミングでお伝えできればと思っていますが、「つみたてNISA」などの非課税枠を賢く使っていくことがおすすめです。
このブログにたどり着いてくださったあなたが、
『両親の反対を受けてお家の計画が進まない』
『これから話そうと思うけれど反対されそう』
もし、そうお困りでしたら、弊社にご相談ください。
最適な方法を親御さんを交えてと一緒に、お話しましょう!
30年前と現在の住宅金利事情を知っている経験者だからこそ、お伝えできることがあります。
悩んでいる方も、そうでない方もまずは無料相談会を有効に活用してください。
楽しみながら、お家づくりを考えてみませんか?
私たちは、その場所で家族と笑い合い、時には喧嘩して、新しい思い出を作り続けてほしい・・・
そのように考えています。